また逢う日まで
ばいばい、アナタ
ーーここは、どこーー?
そよ風が吹いていて、とても空気がキレイ・・・。綺麗な花がたくさん咲いている・・・
あたりを見回すと、『ワンワンッ!!』という声がした。
この声・・・まさか・・・
「ハッピー!なんで・・・」
そこには、誕生日にみちるが買ってあげたボールをくわえたハッピーの姿があった。
その元気そうな姿を見て、嬉しい気持ちと、『これは夢か・・・』というちょっと寂しい気持ちになった。
「ハッピー・・・ごめんね・・・私、あなたに沢山謝らなきゃいけないよね・・・」
また泣きそうになりながらハッピーに近づくと、ハッピーはボールをみちるのところまで持ってきた。
『これで遊ぼう』と言っているようだった。
「これで・・・あそびたいの・・・?」
「ワンッ!!」
「そっか・・・」
ボールを見つめて、『よしっ』と気合を入れて、みちるは遠くへ投げた。
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