俺であるために
キーンコーンカーンコーン…

「あっ」


結局遅刻してしまった。

「まあ、いっか。」

遅刻したにも関わらず、上履きをはきかえた晃は、教室ではなく階段を上り屋上へと向かった。


屋上のドアを開けると真っ青に晴れた大空を見上げ、大きく伸びをした。

「ん、ぁあ〜。」

「い〜い天気だねぇ、全く」

大の字で横になり、だあれも居ない。

まるで世界に自分一人だけと言う感覚にさせてくれる空間で目を閉じようとした時だった。

「おっはよおー!!」


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