足りない私の ちょっぴり 変わった日々

「まあまあ！
おしゃべりは 置いといてー。

いっくよー！ カッチンコッチンに
してやるんだからぁー！」

私は 両手を 前に出して 猿に
めがけて 氷を ドスドス落としました。

猿は パチンッと消えました。

これで 一件落着。

私は ふっと 何の気なしに
みんなを 見ました。

「「「さーくらぁーー！」」」

ふにゃ！
みんな、苦しいよぉ〜

何故か 私に 何人か 中2の女子が
ハグしてきました。

目にたくさんの 涙を 溜めながら…


そのうちの 1人。

ファーストバイオリンの 女の子、
あかりちゃんが
こんな事を 言ってきました。

「桜、カッコよかった！
ありがとう！加藤にも 見せたかったぁ」

な、なんで蓮くんに？

「あんな バカ 黒メガネに 見せても
なにも なんないって」

私は ハグされながら
小声で 否定しました。

でも それは あまり 通用しないみたいです。
私に 優しい王子様は 届かないのに…
もう 諦めたの…
なのに…

「桜ったらぁ！加藤のアレルギー
調べてたのに？

天然で かわいいんだから
バカを 直したら モテるのに…」

天然でも かわいくも バカでもなーいっ