思い出せなくなる前に


色や輝きを失った毎日だった。

太陽を眩しいと感じなくなった。

日に日にボロボロになっていくわたしを見て

たくさんの人が声をかけてくれた。

たくさんの人が優しくしてくれた。


でも、人の温かさにふれるたびに、

彼じゃなきゃだめって

思う自分もいて、

そのたびに、またつらくなった。

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