思い出せなくなる前に
真っ暗
8月のはじめ
花火大会に行った次の週
『話がある』って連絡がきた
何だか嫌な予感はしてた
でも、本当に当たっちゃうとは…。
しゅんくんには、気になる人ができたんだって。
でも、わたしのことも大切だから、
その気持ちに鍵をかけようとしてたんだって。
でも、気持ちってどうにかできるものじゃないから、
しゅんくんの中でその人の存在がどんどん大きくなっていったの。