誰にも内緒の溺愛旦那様
Chapter 1




「ただいまー」


誰もいない、真っ暗な家。
ダイニングテーブルの上には、一週間前のお母さんの置き手紙。


いつもいつも、お金を置いていってご飯は勝手に食べろ。






広いリビングが、ますますあたしを小さくしてる。










せっかく、模試の結果が良くても。


お母さんにもお父さんにも、報告できない。






友達もいなくて、ひとりぼっちのあたしの唯一の楽しみは、録画していたドラマを見ること。






恋愛ものや、刑事もの、とにかくなんでも見る。





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