誰にも内緒の溺愛旦那様
「口移しで飲む?」
「飲みません……!」
「そういうところはガード堅いね」
極力風邪を移すようなことしたくないのに……
なのに………あんなにキスして………っ………
「あれ、顔真っ赤だよ?何かんがえてた?今」
「な…んでもないです………っんぅ…!?」
ゴクン………
水が喉を通り抜けた。
近づいていた顔が、
くっついていた唇が、
離れた。
「どう?美味しい?」
、、、、颯さんって、、イジワルだ、、、。
でも、ニコって笑った颯さんは、
どんな颯さんよりカッコいいから、
「も……もっと…飲みたいです………」
熱のせいだ。これは熱のせい。
口が勝手に、変なことを言うんだ。
颯さんは一瞬驚いた顔をして、
また顔を近づけた……───────。