誰にも内緒の溺愛旦那様
「お仕事、頑張ってください。あ、あたし…鳴海さんの出演してるドラマ、大好きです………」
「夜は?また、一人なの?てか、今までずっと、一人なの?
じゃあ、俺、君を貰ってもいいかな?」
───────……え?
大きくて、ゴツゴツした手で、
あたしの腕を掴んだ。
「夕食も一緒に食おう。
明日の夜も、美味しい店に連れてく。
職業柄、高校生と変に出歩きするより、口実があったほうがいいでしょ?
俺と結婚を前提に付き合ってください」