誰にも内緒の溺愛旦那様
Chapter11
───────5年後───────
『それでは発表します。今年度、最優秀主演男優賞を受賞したのは…』
あたしはテレビの前で座っていた。
海外の生中継。
世界的映画祭の最高峰。
テレビの下に日本語の字幕がつく。
『日本人として初めてを飾る、ソウ・ナルミ!!』
そ…………颯さ……………っ…!!!
『コメントをお願いします、ミスター・ナルミ』
『こんな賞をいただけるなんて、今全く実感が沸かないです』
颯さんの英語のスピーチが
心地よく聞こえる。