強引上司の溺愛トラップ
三人で話していると、更にもうひとり登場する。
「ただいまぁ。って、皆で玄関に揃って何やってんの」
「あ、日路(ひろ)くん!」
三歳年上の、三男、日路くんだ。
そう、私は四人兄妹の末っ子だ。
「日路くんも帰ってたんだね!」
「あぁ。寮もお盆休みだからなぁ」
そう言って後手に玄関の戸を閉める日路くんの右腕にはコンビニの袋がさがっていた。
話を聞くと、今日の昼に家に帰ってきて、今はコンビニに漫画とビールを買いに行っていたらしい。
日路くんは車関係の工場に勤めていて、普段はその社員寮に住んでいる。
工場は県内にあるけど、この家からは結構離れているから、普段はなかなか会うことが出来ない。
でも、お盆とか年末年始とか連休などを利用して時々帰ってきてくれる。
明るい性格の早太くんと神くんに比べると、日路くんの性格はやや暗い……とまでは言わないけれど、少なくとも上の兄ふたりのように底抜けに明るいわけではなく、どちらかと言えば大人しい方だと思う。
私は、三人の兄の中で、性格は一番日路くんに似ていると思う。
「ただいまぁ。って、皆で玄関に揃って何やってんの」
「あ、日路(ひろ)くん!」
三歳年上の、三男、日路くんだ。
そう、私は四人兄妹の末っ子だ。
「日路くんも帰ってたんだね!」
「あぁ。寮もお盆休みだからなぁ」
そう言って後手に玄関の戸を閉める日路くんの右腕にはコンビニの袋がさがっていた。
話を聞くと、今日の昼に家に帰ってきて、今はコンビニに漫画とビールを買いに行っていたらしい。
日路くんは車関係の工場に勤めていて、普段はその社員寮に住んでいる。
工場は県内にあるけど、この家からは結構離れているから、普段はなかなか会うことが出来ない。
でも、お盆とか年末年始とか連休などを利用して時々帰ってきてくれる。
明るい性格の早太くんと神くんに比べると、日路くんの性格はやや暗い……とまでは言わないけれど、少なくとも上の兄ふたりのように底抜けに明るいわけではなく、どちらかと言えば大人しい方だと思う。
私は、三人の兄の中で、性格は一番日路くんに似ていると思う。