強引上司の溺愛トラップ
「何? 触ってほしい、って顔に書いてあった気がしたから」

「そ、その! ホラ、あの、朝ですし!」

「セックスは朝しちゃいけないなんて決まりはないけど?」

「そ、それはそうなんですが……!」

「夕べ、あんなところでお預け食らったんだぜ? おまけに帰ってきたら可愛い寝顔で無防備に寝てるし。お前が嫌ならやめるけど、そうじゃないだろ?」


ずるい。そんな聞き方するなんて。



嫌だなんて、もう思うはずがない。




「んっ……」



課長はずっと、手を握っていてくれた。
痛かったけど、今までで一番の幸せに、私は満たされた。
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