強引上司の溺愛トラップ
食堂に入ると、先に食事をしていた営業さんが一島くんに声を掛け、一島くんはその人と一緒に食事をとり始めた。

私は、そこから少し離れた席で、いつも一緒に食事をする営業事務課の先輩の隣に座った。



食堂の奥にあるテレビを観るフリをして、一島くんの方をついついチラ見してしまう。


笑った顔が、やっぱり可愛い。

私と違って人見知りすることなく先輩と話している一島くんを素敵だなとも感じる。


だけど一島くんは、私の人見知りを全く否定しなかった。



……か、可愛いって言ってくれた……。




なんだか、胸がドキドキする。
恋愛をしたいなんて、限りなく妄想に近い願望で、実際に恋をするのなんて不可能かもと思っていたけど。




まさか、こんなに理想の人が現れるなんて……。
< 28 / 179 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop