強引上司の溺愛トラップ
「えと、趣味はその……無趣味と言うか……」

趣味はアプリゲームですなんて言えず、かと言って、この場で言えるような他の趣味も思い付かず(虚しい)、私はそう答えるしかなかったのだけど……。


「そうなんですか? 家にいる時とか何してるんですか?」

「その……あ、い、一島くんの趣味は⁉︎」

あ、しまった!自分の趣味を答えたくないあまり、勢いで一島くんの趣味を聞いてしまった!
された質問に答えず、その質問をそのまま返すなんて、失礼過ぎるよね⁉︎



だけど一島くんは、特に気にする様子はなく、自然に答えてくれる。


「俺はですね、最近はアプリでゲームばっかやってますねー」

「え⁉︎」

「え?」
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