強引上司の溺愛トラップ
「は? じゃねーだろ」

「はあ」

「それしか言えねぇのかお前は」

「はあ……」

「……もういい」

課長はそう言って私に背を向け、屋上を出て行こうとする。



……あれ、もしかして聞き間違いだったのかな?

ああ、そうに違いない。課長が私に「好き」だなんて言う訳ない。

本当は何て言ったんだろう?



そんなことをボーッと考えていると、課長は屋上の戸の前で足を止め、こっちを振り返る。そして、



「……告白の返事は今じゃなくていいから」

……そう言って、今度こそ屋上を出て行った……。



や……



やっぱり聞き間違いじゃなかった⁉︎
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