強引上司の溺愛トラップ
「お前……」

振り返ると、課長は眉間にシワを思いっ切り寄せ、イラッとした表情で私を見つめた。


「す、すみません……」

「ちっ」

課長は舌打ちをして、私に背を向けて営業室の外に出て行った。


……って、舌打ち⁉︎
昨日告白してくれた相手が舌打ち⁉︎



あ、私、嫌われたかもしれない。

うん、きっとそうだ。
ちょっと寂しいけど、課長には私よりもお似合いな女性がたくさんたくさんいるはずだ。



それが、お互いにとって幸せな道であることに違いない。
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