強引上司の溺愛トラップ
理想と違っても、ときめいてしまう。
意地悪しないでほしいのですが。
「こういうところはちょっとやめましょうよ……」
私の一言に、課長は不機嫌を露骨に顔に出して、「何で」と答える。
今日も、たまたまタイミングが合って、お昼休憩は食堂で課長と一緒になる。
今日もお昼時を少し過ぎてしまったため、この間と同じく、辺りに人はほとんどいない。
それもあってか、課長は私に、「今度の日曜、どっか行こ」と誘ってくれた。
私は嬉しかった。まだ課長のことをどう思っているのかは自分自身でもよく分からないけど、気になっているのは確かだからーー。
でも、課長が「ここ行くか」と言いながらスマホで見せてくれた画面には、とある遊園地の『カップル限定ラブラブデー』という謎の文字があった。
「何ですか、これ」
「この日にカップルで行くと、色々限定アトラクションとかあるらしい」
「カップルじゃないじゃないですか」
「いずれはカップルになるんだから同じだ」
「同じじゃない!」
気持ちは嬉しいのだけれど、そんな風に勝手に決め付けられても困りますー!
そうこうしていると、私たちの席に、とある人物がやって来た。
「課長、渡辺さん、俺も一緒に昼飯食ってもいいですか?」
一島くんだった。
私の一言に、課長は不機嫌を露骨に顔に出して、「何で」と答える。
今日も、たまたまタイミングが合って、お昼休憩は食堂で課長と一緒になる。
今日もお昼時を少し過ぎてしまったため、この間と同じく、辺りに人はほとんどいない。
それもあってか、課長は私に、「今度の日曜、どっか行こ」と誘ってくれた。
私は嬉しかった。まだ課長のことをどう思っているのかは自分自身でもよく分からないけど、気になっているのは確かだからーー。
でも、課長が「ここ行くか」と言いながらスマホで見せてくれた画面には、とある遊園地の『カップル限定ラブラブデー』という謎の文字があった。
「何ですか、これ」
「この日にカップルで行くと、色々限定アトラクションとかあるらしい」
「カップルじゃないじゃないですか」
「いずれはカップルになるんだから同じだ」
「同じじゃない!」
気持ちは嬉しいのだけれど、そんな風に勝手に決め付けられても困りますー!
そうこうしていると、私たちの席に、とある人物がやって来た。
「課長、渡辺さん、俺も一緒に昼飯食ってもいいですか?」
一島くんだった。