強引上司の溺愛トラップ
その後、仕事が終わって家に帰ってきた神くんにチケットのことを話すと、「土日は仕事だから」と断られた。そして、日路くんにLINEをすると、【課長と行ってくれば?(笑)】と返ってきた。【(笑)】って何!?
どうしよう、「行きましょう」って言ったら課長は喜んでくれるのかな?最初に誘ってくれたのは課長だし。でも、カップル限定ラブラブデーの遊園地に課長と行くのは恥ずかしすぎるんですよ……!
部屋の机で頭を抱えながらそんなことを悶々と考えていると、私の携帯が鳴った。ディスプレイを見ると……課長!?
「も、もしもし」
【おう】
「は、はい」
【おう】
「……何かありました?」
【何かなくちゃ電話しちゃ悪いのかよ】
「い、いえ! そんなことはっ! ただ、突然電話が来たので私が仕事で何かミスでもしていたのかと思いました」
私の言葉に対して課長は、「ちげーよ」と短く答えるのみだった。私も、突然のことに動揺していたのもあり、「はは」と短く笑って返すだけになってしまった。
妙な沈黙が流れてしまう。
慣れない空気に上手く対応することが出来ない。
私は、男性とこんな風に「用はないけど電話をする」という行為はもちろん初めてのことだ。
だけど、もしかしたら課長も初めてなのかもしれない。
お互い、電話が下手クソすぎた。
でも、そんな空気も、まるで私と課長の共通点のように思えて、嫌な気分にはならなかった。課長もそう思ってくれていたらいいんだけど。
どうしよう、「行きましょう」って言ったら課長は喜んでくれるのかな?最初に誘ってくれたのは課長だし。でも、カップル限定ラブラブデーの遊園地に課長と行くのは恥ずかしすぎるんですよ……!
部屋の机で頭を抱えながらそんなことを悶々と考えていると、私の携帯が鳴った。ディスプレイを見ると……課長!?
「も、もしもし」
【おう】
「は、はい」
【おう】
「……何かありました?」
【何かなくちゃ電話しちゃ悪いのかよ】
「い、いえ! そんなことはっ! ただ、突然電話が来たので私が仕事で何かミスでもしていたのかと思いました」
私の言葉に対して課長は、「ちげーよ」と短く答えるのみだった。私も、突然のことに動揺していたのもあり、「はは」と短く笑って返すだけになってしまった。
妙な沈黙が流れてしまう。
慣れない空気に上手く対応することが出来ない。
私は、男性とこんな風に「用はないけど電話をする」という行為はもちろん初めてのことだ。
だけど、もしかしたら課長も初めてなのかもしれない。
お互い、電話が下手クソすぎた。
でも、そんな空気も、まるで私と課長の共通点のように思えて、嫌な気分にはならなかった。課長もそう思ってくれていたらいいんだけど。