やっぱりキミを攻略してみせます!










ラブ♡アイドルは受け取れたけど、全然気持ちがあがらない。







今歩いてる帰宅路だって、あの事がなかったらウキウキのハイテンションで歩いてんだろうな…







『やっぱり私に恋愛なんて、向いてないんだ、何やってんだか…』





前髪くんには申し訳ないことしたな





いきなり階段から人間が落下してきて、
プリント集めることになって、







それに、私が前髪くんのこと好きになっちゃったとか



気づいてるか気づいてないかなんて分かんないけど、








『いい迷惑すぎるよね』









前髪くんのことはすっぱり諦めて、今日の事謝ろう。










トボトボと歩き、ラブ♡アイドルの表紙を見つめる。






『あ、この子タイプって…』







長い前髪から見える淡い同じ色の瞳、柔らかい口元








『前髪くんそっくり…』










あーもう!しっかりしろ!相川莉央!






わたしには、私には













やっぱり、二次元の恋愛で十分なんだ。













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