やっぱりキミを攻略してみせます!
ホームルームが終わり、チャイムが鳴る
チャイムが鳴ると供に生徒達がズルズル帰っていく。
『今日はラブ♡アイドルの発売日だ!早く買いに行かなきゃ!』
引きずったりするタイプじゃないんだけどな、昼休みのあの事が脳裏から離れない…
“夢”というワードが気に触る。
『私の王子様は二次元にしかいないんだ、そうだよ。』
三次元なんて全く興味ない、それが私
『あー急がないと、売り切れちゃう!』
慌てて教室を出ようとすると、
「相川さん!このプリント職員室に届けてくれない?先生こっちの書類片付けなきゃならないから、頼むね。」
『え、あの私は用があって、』
「はい、これお願いね!」
山積みにされたプリントを私の手に預ける
『お、重い。』
今日なんかついてないな
『乙女座一位なんて大嘘じゃん。』
今日の朝やっていた占いにケチをつけながらも、しょうがなく職員室に届けることにした。
これから幸運が舞い降りるとも知らずに___