やっぱりキミを攻略してみせます!
『え?あの…』
「だから顔近いって言ってんの、離れて」
頬をつねられ、今の状況をやっと理解できた
『ご、ごごごめんなさい!』
うわ、何やってんだ、私、、、申し訳なさで俯いてると
「怪我ない?」
『へ?』
顔を覗きこまれ、心配そうな顔でこちらを見つめる。
な、なにこのイケメン、待ってさっきは前髪で目が隠れてて分かんなかったけど、すごいイケメンだ。
今更になってなんかドキドキしてきた。
恥ずかしながらも、前髪くんの方を見ると、
『っ!』
言葉を失った。
黒くてふわふわした髪型
同じ色の淡い瞳
柔らかな口元
「何ジロジロ見てんの?」
『あっ、いやごめんなさい。』
ナニコレ、分かんない、ドキドキが止まらなくて恥ずかしくて死にそう。
これが一目惚れ?一目惚れなんてゲームのキャラクターでもしたことなかった。
人生初の一目惚れです。