一宮君との恋愛事情

「じゃあー、お願い聞いてくれる?」


うすーく目を開く、一宮くん。


寝ている状態から私を見つめてくる。

「いいですよっ!コンビニでいちごミルクでも何でも買ってきます!」


どうせ、購買で昼ごはん買うのめんどいから、


買ってきて?

とかでしょ…?




「ふーん。じゃあさ?」


キリッとした目を、開いて意地悪な笑みを浮かべる。


私の手を、掴んで一宮くんの方に引いた。



「へ?ふぁっ!!」



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