一宮君との恋愛事情
01.付き合ってくれないと起きません!
今日も失敗。
何回失敗しただろう、一宮君を起こすのを。
最近、学校にきては屋上で昼寝の、
サボりの天才、一宮くんを起こしに行っている。
朝の日課だ。
でも、起こせたことなんて一度もない。
「今日も失敗したの?」
「うん…もう、諦めちゃおうかな?」
「おーい、しっかりしろ風紀委員が!」
と、私のほっぺたをつねるのは、
親友の凛。
「だって!だって!!だってだってだって!」
「だっては、一度で良いから?ね?」