イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
森園さんは28歳。独身。
彼女は父親が経営する総合セキュリティ会社『シークレットサービス』でボディガードとして勤務。
今回は悠真さんの依頼で私のボディガードとして派遣された。

森園さんはお嬢様とあって、家事全般はまるでダメ。


「大丈夫ですか?」

森園さんの包丁さばきに焦った。

「怪我には慣れているから大丈夫よ」

「そう意味じゃなくて」

「でも、意外と料理って楽しいわね」

二人でお喋りしながら夕食の支度を済ませ、悠真さん達の帰宅を待った。


帰宅したのは悠真さん唯一人。


3人だけのダイニング。
悠真さんと森園さんはビールを飲みながら楽しそうにお喋りする。
未成年の私は飲めず、黙って食事をした。
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