イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
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「森園さん、草壁さんに未練ありそうだな」
ベットルームでは他のオンナの名前は訊きたくない。
「来亜と吹雪は当面、戻って来そうにないし、草壁さん住まわせようか?4人でシェアしてみようか?」
「えっ?」
悠真さんの突飛な提案に瞳は見開く。
「菜穂の為にもそれがいいだろ?」
「どうして私の為なんですか?」
「俺と森園さんが仲良く話していたら、何だか怒ったようにムスッとしてたし」
私以外の女性と楽しく話す悠真さんに嫉妬していたとはハッキリ言えなかったが、彼は私の顔色を見て心情を汲み取っていた。
「その顔はもしかして・・・嫉妬?」
「あ・・・いえ」
「なんて・・・ね。冗談」
冗談めかしに言うと私の方にカラダをすり寄せて来た。
「・・・森園さんに気づかれたら、どうするんですか?」
「彼女はベットルームまでは入って来ないさ」
悠真さんは私の頬に優しくキスをして、甘い声で迫る。
私達の仲は嫉妬すらも許されないんだと改めて思った。
肌は何度も重なり合ってるはずだが、心はずっと離れたままだった。
「森園さん、草壁さんに未練ありそうだな」
ベットルームでは他のオンナの名前は訊きたくない。
「来亜と吹雪は当面、戻って来そうにないし、草壁さん住まわせようか?4人でシェアしてみようか?」
「えっ?」
悠真さんの突飛な提案に瞳は見開く。
「菜穂の為にもそれがいいだろ?」
「どうして私の為なんですか?」
「俺と森園さんが仲良く話していたら、何だか怒ったようにムスッとしてたし」
私以外の女性と楽しく話す悠真さんに嫉妬していたとはハッキリ言えなかったが、彼は私の顔色を見て心情を汲み取っていた。
「その顔はもしかして・・・嫉妬?」
「あ・・・いえ」
「なんて・・・ね。冗談」
冗談めかしに言うと私の方にカラダをすり寄せて来た。
「・・・森園さんに気づかれたら、どうするんですか?」
「彼女はベットルームまでは入って来ないさ」
悠真さんは私の頬に優しくキスをして、甘い声で迫る。
私達の仲は嫉妬すらも許されないんだと改めて思った。
肌は何度も重なり合ってるはずだが、心はずっと離れたままだった。