イノセントラヴ～不実な社長と契約結婚～
草壁さんと森園さんは甘い視線で見つめ合う。

悠真さんと二人のようになりたいと思う私はあてらっぱなしで辛く、食欲も湧かない。

食後は、悠真さんと草壁さんはリビングのテーブルにノートパソコンとタブレットを置き、仕事を始めた。

「やっぱり、仕事している時の倭人は一番カッコいいなぁ」

森園さんは洗い終えたお皿を布巾で拭きながら、熱い瞳で草壁さんをカウンター越しに眺める。

「結愛、おかわりのコーヒー頼む！！」

草壁さんは大声で叫んだ。


「分かった。菜穂さん、コーヒーのおかわりですって」

「あ、はい」

空のカップを受け取りに二人の元に歩み寄る。


「短期間でどうやってこれだけのデータ揃えたんですか？草壁さん」

「少しだけ岩佐さんにお願いしました」

「そうか・・・」

悠真さんは真剣に草壁さんの作成した資料を覗き､感心していた。


「一旦、カップ下げますね」

「ああ」

悠真さんの頭の中は仕事一色で、適当な返事で答える。


二人のカップを下げて、おかわりの淹れたてのコーヒーを注いだ。

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