イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
私が後少し遅かったら、二人は何をしていた?

男と女がするコトは唯一つだけど。

「朝から顔が赤いな。熱でもあるのか?菜穂」

今朝の出来事を見ていない悠真さんは紅い顔の私を心配そうに見つめる。


「ちょっとした事件があったんですよ。周防社長」

「事件?」

「あれは倭人が悪いんだから」

「人のせいにするの?結愛だったその気になってたクセに」

「その気になってたのは貴方の方です」

「俺には何となく分かった・・・」


奇妙な所で勘の鋭い悠真さん。

私の頬は益々赤くなり、頭のてっぺんから湯気が立った。


4人のシェアはまだ始まったばかりなのに、先が思い遣られる。




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