イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
「芦沢?」


――――――菜穂と結婚するそうだな。おめでとう


芦沢が生きていると言うコトは菜穂に恨まれずに済む。
俺もハッキリと菜穂の想いを告げられる。
だが、その前に機密の在処を芦沢に訊かないと。

「芦沢・・・菜穂に託した機密の在処を教えてくれ」


――――――機密の在処が知らないのか・・・好都合だな


「えっ?」

――――――その機密は知らない方がいいですよ。周防社長


「どうして?その機密は俺がお前に調べるように言ったモノだ。俺にも知る権利はある」


――――――知らない方が貴方と菜穂は幸せになれると思います。
俺に代わって菜穂を幸せにしてあげて下さい。周防社長



芦沢は俺に機密の在処を教える処か、知らない方がいいとはぐらかす。


「芦沢っ!!?」


芦沢の電話は切れた。



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