イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
「心当たりがある。行って来る」
「社長?」
俺は来亜に留守を任せて、オフィスを飛び出した。
1階から10階まで専用のエレベーターに乗り込み、1階のボタンを押した。
何故、1年半も連絡不能だったんだ。
今更、どうして連絡をよこしたんだ。
芦沢に訊きたいコトは沢山あった。
エレベーターが下降していく中、芦沢に何を言おうかと考えた。
ビルに前に広がるのは都心のオアシスをコンセプトに作られた公園。
新緑の木々の葉が朝の陽光でキラキラと輝く。
時刻は11時台、フレックスタイムで通勤する人達がビルに向かって歩いていた。
心当たりのある電話ボックスに辿り着く。
俺は無人の電話ボックスを悄然と見ていた。
「周防社長」
「お前は多賀?」
声は芦沢と瓜二つ。名前も同じ。
違うのは苗字と容姿だけ。
「お前が芦沢?」
「こっちで話をしましょう」
「社長?」
俺は来亜に留守を任せて、オフィスを飛び出した。
1階から10階まで専用のエレベーターに乗り込み、1階のボタンを押した。
何故、1年半も連絡不能だったんだ。
今更、どうして連絡をよこしたんだ。
芦沢に訊きたいコトは沢山あった。
エレベーターが下降していく中、芦沢に何を言おうかと考えた。
ビルに前に広がるのは都心のオアシスをコンセプトに作られた公園。
新緑の木々の葉が朝の陽光でキラキラと輝く。
時刻は11時台、フレックスタイムで通勤する人達がビルに向かって歩いていた。
心当たりのある電話ボックスに辿り着く。
俺は無人の電話ボックスを悄然と見ていた。
「周防社長」
「お前は多賀?」
声は芦沢と瓜二つ。名前も同じ。
違うのは苗字と容姿だけ。
「お前が芦沢?」
「こっちで話をしましょう」