イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
「俺も吹雪も父さんも・・・周防家に仕える人間。
悠真様貴方は俺達を過信していましたね。俺達は貴方に加担する振りをしていただけです」
「裏切者!!」
俺は来亜を大声で罵った。
幼なじみに裏切られたショックと悲しさ、絶望感で胸が掻き毟られる。
「悠真様の為です。俺は決して裏切ってなどない。
莉人様だって貴方のコトを考えて・・・データは莉人様が責任を持って処分するとおしゃっています。父親の三郎様に貴方から機密を奪い返せと命令されたそうです。
でも、三郎様を裏切り、莉人様は貴方の味方に付いた」
「所詮、莉人だって…周防家の人間だ・・・」
心の底から莉人が俺の味方だとは信じられない。
「莉人に会って、データを奪い返す」
俺は踵を返して社長室を出ようと扉のノブに手を掛ける。
「実の母親から幼い貴方を引き離した周防家がそんなに憎いですか?人が羨む全てのモノを周防家から貰ってると言うのに、我がままですよ。悠真様」
「うるさい!黙れっ!!来亜」
「熱を出してうなされると決まって出て来る言葉が『母さん…』…実の母親を恨んでいると口では言ってますが…本当は恋しいんでしょ?」
俺は来亜の元に舞い戻り、一発殴り付けた。
来亜の眼鏡がその衝撃で床に落ちる。
「恋しくなんかない・・・」
殴られた来亜は黙って眼鏡を拾い上げた。
「莉人様の全てをお任せすれば・・・全てを失わず済みますよ」
「俺は全てを壊す為に手に入れるんだ」
悠真様貴方は俺達を過信していましたね。俺達は貴方に加担する振りをしていただけです」
「裏切者!!」
俺は来亜を大声で罵った。
幼なじみに裏切られたショックと悲しさ、絶望感で胸が掻き毟られる。
「悠真様の為です。俺は決して裏切ってなどない。
莉人様だって貴方のコトを考えて・・・データは莉人様が責任を持って処分するとおしゃっています。父親の三郎様に貴方から機密を奪い返せと命令されたそうです。
でも、三郎様を裏切り、莉人様は貴方の味方に付いた」
「所詮、莉人だって…周防家の人間だ・・・」
心の底から莉人が俺の味方だとは信じられない。
「莉人に会って、データを奪い返す」
俺は踵を返して社長室を出ようと扉のノブに手を掛ける。
「実の母親から幼い貴方を引き離した周防家がそんなに憎いですか?人が羨む全てのモノを周防家から貰ってると言うのに、我がままですよ。悠真様」
「うるさい!黙れっ!!来亜」
「熱を出してうなされると決まって出て来る言葉が『母さん…』…実の母親を恨んでいると口では言ってますが…本当は恋しいんでしょ?」
俺は来亜の元に舞い戻り、一発殴り付けた。
来亜の眼鏡がその衝撃で床に落ちる。
「恋しくなんかない・・・」
殴られた来亜は黙って眼鏡を拾い上げた。
「莉人様の全てをお任せすれば・・・全てを失わず済みますよ」
「俺は全てを壊す為に手に入れるんだ」