イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
《15》二人だけの秘密

菜穂side~

悠真さんからの『LINE』で今夜は急な会食が入り、夕食は要らないとのコト。


知らぬ間に倭人さんは出かけ、私と結愛さんの二人。

結愛さんは気分が悪いと言って寝ていた。

彼女の様子を見に部屋を訊ねる。

部屋には誰も居なかった。


「結愛さん?」


結愛さんは奥の洗面ルームから口許にタオルを当て、蒼白した顔で出て来る。

「気分悪いの治りませんか?」

「二日酔いみたいでキモチが悪い・・・」

「病院行きますか?今なら夕方の診察に間に合いますよ」

結愛さんはベットの裾に腰を下ろし、考え込んでしまった。


「私…子供がデキたかも」

「えっ!?えーと・・・それって・・・倭人さんの子供?」

「倭人以外の男とヤッたことないし、絶対にヤツの子供だ」


口惜しげに言うと愛しげに自分のお腹を優しく擦った。


「私もオンナだったんだ・・・」

「誰から見ても結愛さんは女性ですよ」

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