イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
悠真side~
俺は莉人が指定した待ち合わせ場所に足を運んだ。
赤坂の老舗料亭『梁山閣』
政治家や財界人などが利用する贔屓の場所。著名な近代小説家の小説の舞台にもなったらしい。
莉人は意外な人物を引き連れて襖を開け、入って来た。
「草壁さん?」
「彼は草壁さんじゃない。
俺の大学時代の友人・柊倭人だ」
「柊・・・?」
草壁と言う苗字は偽名?
「彼は今、総理秘書官を務めている」
「この仕事が終れば、総理秘書官はもう辞めるつもりだ。莉人」
「お前達…グルなのか?」
芦沢が盗み取ったデータには国の重要機密が含まれている。政府関係者が動くのは当たり前か・・・
総理秘書官が直々、素性を偽って奪い返しに来るとは。
「草壁いや柊にデータを渡したのか?莉人」
「そうだ」
莉人は柊と並んで腰を下ろした。
赤坂の老舗料亭『梁山閣』
政治家や財界人などが利用する贔屓の場所。著名な近代小説家の小説の舞台にもなったらしい。
莉人は意外な人物を引き連れて襖を開け、入って来た。
「草壁さん?」
「彼は草壁さんじゃない。
俺の大学時代の友人・柊倭人だ」
「柊・・・?」
草壁と言う苗字は偽名?
「彼は今、総理秘書官を務めている」
「この仕事が終れば、総理秘書官はもう辞めるつもりだ。莉人」
「お前達…グルなのか?」
芦沢が盗み取ったデータには国の重要機密が含まれている。政府関係者が動くのは当たり前か・・・
総理秘書官が直々、素性を偽って奪い返しに来るとは。
「草壁いや柊にデータを渡したのか?莉人」
「そうだ」
莉人は柊と並んで腰を下ろした。