イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
「俺は再三お前に忠告した」
「そうだ」
俺が横柄に返すと莉人は睨んだ。
「本気でお前は周防家を潰す気か?」
「来亜から訊いた。菜穂の父親を殺したのは俺の父親だと」
俺と菜穂の恋には絶望感しか感じられない。
「芦沢兄妹の父親は雑誌社の記者だった。それも、有名人のスキャンダルやスクープをネタにする『スクープ』と言う写真週刊誌だ」
「それは訊いた」
「・・・芦沢兄妹の父親は有る疑惑を追っていた。それは今の総理の亡き父親であり、政界の重鎮だった伊集院鑑造総理の時代のコトだ。今から20年前の話。総理の母親の故郷・群馬にダム建設の話が持ち上がった。そのダム建設に伴う土地買収、起工に『周防ホールディングス』は関わった」
「そうだ」
俺が横柄に返すと莉人は睨んだ。
「本気でお前は周防家を潰す気か?」
「来亜から訊いた。菜穂の父親を殺したのは俺の父親だと」
俺と菜穂の恋には絶望感しか感じられない。
「芦沢兄妹の父親は雑誌社の記者だった。それも、有名人のスキャンダルやスクープをネタにする『スクープ』と言う写真週刊誌だ」
「それは訊いた」
「・・・芦沢兄妹の父親は有る疑惑を追っていた。それは今の総理の亡き父親であり、政界の重鎮だった伊集院鑑造総理の時代のコトだ。今から20年前の話。総理の母親の故郷・群馬にダム建設の話が持ち上がった。そのダム建設に伴う土地買収、起工に『周防ホールディングス』は関わった」