イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
「彼女にも俺の素性バレているんですよ」
「そうなのか?」
「はい・・・」
「私、朝食運んで来ます」
私は慌ててキッチンに舞い戻ってプレートに用意した二人の朝食をテーブルに運んだ。
「知らないのは俺だけだったのか・・・」
「全部、知ったじゃないですか・・・」
「悠真さんも倭人さんが総理秘書官だってご存知なんですか?」
「昨日知った」
「じゃ国の重要機密のコトも?」
「知った。データは全部、ヤツに返した。お前の兄・芦沢浩介も生きている。その内会わせてやるよ」
倭人さんの説明では悠真さんを兄に会わせてコトは知っていた。
でも、ずっと悠真さんに確かめられなかった。
「元気に生きているよ。まぁ、色々と事情はあるが・・・」
悠真さんは意味深に言葉を濁したが、気にも留めなかった。
―――――よくよく考えるとこれって自分の嘘が悠真さんにバレたってコトなんだ。
「そうなのか?」
「はい・・・」
「私、朝食運んで来ます」
私は慌ててキッチンに舞い戻ってプレートに用意した二人の朝食をテーブルに運んだ。
「知らないのは俺だけだったのか・・・」
「全部、知ったじゃないですか・・・」
「悠真さんも倭人さんが総理秘書官だってご存知なんですか?」
「昨日知った」
「じゃ国の重要機密のコトも?」
「知った。データは全部、ヤツに返した。お前の兄・芦沢浩介も生きている。その内会わせてやるよ」
倭人さんの説明では悠真さんを兄に会わせてコトは知っていた。
でも、ずっと悠真さんに確かめられなかった。
「元気に生きているよ。まぁ、色々と事情はあるが・・・」
悠真さんは意味深に言葉を濁したが、気にも留めなかった。
―――――よくよく考えるとこれって自分の嘘が悠真さんにバレたってコトなんだ。