イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
「だから、その・・・両親共に揃ってた方がその子も幸せになれます」

「菜穂さんはお腹の中の子のコトを心配してくれてるのね。ありがとう」

結愛さんは涙を潤ませた私の頭を撫でて、礼を言った。


「私の両親は今も健在で、親のいない人のキモチは分からないけど。
今夜、倭人に相談してみる」

「それがいいと思います」

二人で書店に立ち寄り、赤ちゃん雑誌を買って帰宅した。

**********

悪阻で苦しい結愛さんの為にお粥を作った。

「何も食べないのはカラダに悪いと思います」

「菜穂さんが私の為に作ってくれたんだし、食べるわ」

帰宅後、ベットで横になっていた結愛が起き上がった。


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