イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
「私の嘘に気づいていますよね」
「嘘?あ…そんなのは最初から分かっていた。セレブな生活を続けたい。あれは嘘だろ?」
手にした缶ビールを冷蔵庫に戻して扉を閉めた。
閉めたかと思うと私の方に迫って来る。
「全部嘘です」
「俺はその嘘に付け込んで、お前を抱いた。悪い男だ。
お互い様だと言うコトだ」
「悠真・・・さん?」
「でも、今夜からは違う」
「悠真さん・・・」
悠真さんの切れ長の瞳は思い詰めたかのような切なげな光が宿る。
「お前にずっと言いたかった。
俺はお前を愛してる・・・」
彼の言葉に大粒の涙がこぼれ、頬を濡らす。
―――――私のずっと訊きたかった言葉。
「でも、お前の兄・芦沢の生死が分からず、ずっと言えなかったんだ。芦沢は俺のせいで命を狙われた。倭人に救われたが、結果として別人として生きて行くコトを余儀なくされてしまった」
「悠真さん・・・」
「嘘?あ…そんなのは最初から分かっていた。セレブな生活を続けたい。あれは嘘だろ?」
手にした缶ビールを冷蔵庫に戻して扉を閉めた。
閉めたかと思うと私の方に迫って来る。
「全部嘘です」
「俺はその嘘に付け込んで、お前を抱いた。悪い男だ。
お互い様だと言うコトだ」
「悠真・・・さん?」
「でも、今夜からは違う」
「悠真さん・・・」
悠真さんの切れ長の瞳は思い詰めたかのような切なげな光が宿る。
「お前にずっと言いたかった。
俺はお前を愛してる・・・」
彼の言葉に大粒の涙がこぼれ、頬を濡らす。
―――――私のずっと訊きたかった言葉。
「でも、お前の兄・芦沢の生死が分からず、ずっと言えなかったんだ。芦沢は俺のせいで命を狙われた。倭人に救われたが、結果として別人として生きて行くコトを余儀なくされてしまった」
「悠真さん・・・」