イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
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「子供は産ませます」

「よりを戻すのか・・・」

「はい。俺は不実な男です。別れた女を妊娠させるなんて」
倭人は自嘲的に吐き捨てる。

「結婚して、子供を産ませればいい話だ。おめでとう。倭人。ほら、皆でカンパイだ」
悠真さんが倭人さんを励ました。
4人で結愛さんの妊娠と倭人さんとの結婚、そして私達のキモチの重なりにカンパイした。


勿論未成年の私はオレンジジュース。

妊娠した結愛さんもオレンジジュースでカンパイした。


「子供がデキたと言うコトはお酒が飲めないのね・・・」

お酒好きの結愛さんは口惜しそうに缶ビールを飲む隣の倭人さんを睨む。

「俺がお前の分まで飲んでやるよ」

「何それ?酷い」

結愛さんは椅子から立ち上がり、倭人さんに食ってかかる。

「暴れるな。赤ちゃんがびっくりするぞ」

「倭人、逃げずにお父さんに立ち向かうのよ」

「無実の罪で牢獄にいれられそうな感じだけど・・・」

「じゃ二人で海外に逃げようか?」

「そうだな。それもいいかもな」

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