イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
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結愛さんと倭人さんの件も落着して、胸をホッと撫で下ろした。

ドレッサーの鏡を覗き込み、すっぴんの顔に美容液を塗る。

「何だか嬉しそうな顔だな。期待してんのか?」

悠真さんがバスルームから帰って来た。

鏡に映る私の顔を覗き込むように見る。

「結愛さんと倭人さん…上手くいって良かったなぁーって思っていただけですよ」

「はぁ?菜穂お前…俺とお前のコトは良くないのか?」

「え、あ・・・嬉しいですよ」

「何だか…後からくっつけたような言い方がやだな」

「そんなコトありませんよ」


「嬉しいか?」

悠真さんは背後から私を抱き竦める。

いつものつけたてのコロンの香りが鼻腔を擽った。


タオルで拭いただけの髪が頬に掠める。

「俺は嬉しいよ」

甘い声に心臓は高鳴った。

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