イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
「神様に抱かれるってどんなキモチだ?菜穂」

悠真さんはカラダを起こして、私を組み敷いた。

バスローブの袂は大きく開け、厚い筋肉質の胸板が見える。

「どんなキモチって…夢みたいかな?」

「夢?ふうん」

悠真さんは適当に相槌を打つと額に唇を寄せ、頬、耳朶と順番に軽くキスを落としていく。

最後はお決まりに唇を奪った。


「今夜は特別な日だろ?何で焦らすんだよ?」

「いつもよりも何だか…エロい感じがして」

胸を両手で隠す私を詰った。

「意地悪するな」

「別に意地悪なんてしてませんよ」


悠真さんは胸許を隠していた両手を掴んだ。

心が通い合ったのは良いが、悠真さんのベットでのイジワル度が増した。

恥かしく全身が紅く染まる。

でも、今まで訊けなかった『愛してる』と言う言葉は私の心に甘やかな響きを残した。

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