イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
簡単に昼食を済ませて外出の準備をした。
「じゃあ、いってきます。結愛さん」
「悪阻で苦しんでなきゃ一緒に区役所、同行するんだけど。私は菜穂さんのボディガードなのに。失格ね」
結愛さんは少し自嘲的に漏らした。
「いえ、結愛さんは私のいい話し相手になっていますよ」
施設では姉のように慕っていた亜由子さんに何の前触れなくマンションを出て行かれて以来、人間不信に陥っていた私。
そんな時に出会った結愛さん。
結愛さんもまた…私にとって姉のような存在だ。
「そう?ありがとう」
「いってきます」
私はエレベーターへと歩み寄って行くと、不意に到着の音を響かせて扉が開いた。
出て来たのは見知らぬ男性。
「貴方は?」
「俺は周防莉人。悠真の従兄弟だ」
「悠真さんの従兄弟?」
「君が芦沢浩介の妹・菜穂さん?」
悠真さんの従兄弟の莉人さんは私に鋭い目を向け、問いかけた。
「じゃあ、いってきます。結愛さん」
「悪阻で苦しんでなきゃ一緒に区役所、同行するんだけど。私は菜穂さんのボディガードなのに。失格ね」
結愛さんは少し自嘲的に漏らした。
「いえ、結愛さんは私のいい話し相手になっていますよ」
施設では姉のように慕っていた亜由子さんに何の前触れなくマンションを出て行かれて以来、人間不信に陥っていた私。
そんな時に出会った結愛さん。
結愛さんもまた…私にとって姉のような存在だ。
「そう?ありがとう」
「いってきます」
私はエレベーターへと歩み寄って行くと、不意に到着の音を響かせて扉が開いた。
出て来たのは見知らぬ男性。
「貴方は?」
「俺は周防莉人。悠真の従兄弟だ」
「悠真さんの従兄弟?」
「君が芦沢浩介の妹・菜穂さん?」
悠真さんの従兄弟の莉人さんは私に鋭い目を向け、問いかけた。