イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
「自分の妻となるオンナに3億は請求しない」
「…急に言われても…」
「お前の選択肢は唯一つだと思うけど。芦沢菜穂」
「で、でも…一応じっくりと考えないと」
「じゃこの場で3億を払っても貰おうか?」
周防社長は私にまた刃を向けた。
「その着ているワンピースと今夜食べたディナー代も上乗せするぞ」
私の所持金は只今3000円。
「分かりました。私の全財産出しますから…今夜はこれで見逃して下さい」
私はリュックから財布を取り出し、3000円をテーブルに置いた。
「ゼロが足りなさすぎる。お前は俺を舐めてるのか?」
「そんなワケじゃ」
私はオロオロして、今にも泣きそうになった。
「失礼します」
笑うと靨が出る秘書さんが入って来た。
「何だ?吹雪」
「心配して来てみれば…もう少し優しく出来ないんですか?目の前の女性は社長の花嫁となる女性ですよ」
「花嫁と言っても期限付きだ。俺は一生、結婚しないと固く心に誓っている」
「期限付き?」
「…急に言われても…」
「お前の選択肢は唯一つだと思うけど。芦沢菜穂」
「で、でも…一応じっくりと考えないと」
「じゃこの場で3億を払っても貰おうか?」
周防社長は私にまた刃を向けた。
「その着ているワンピースと今夜食べたディナー代も上乗せするぞ」
私の所持金は只今3000円。
「分かりました。私の全財産出しますから…今夜はこれで見逃して下さい」
私はリュックから財布を取り出し、3000円をテーブルに置いた。
「ゼロが足りなさすぎる。お前は俺を舐めてるのか?」
「そんなワケじゃ」
私はオロオロして、今にも泣きそうになった。
「失礼します」
笑うと靨が出る秘書さんが入って来た。
「何だ?吹雪」
「心配して来てみれば…もう少し優しく出来ないんですか?目の前の女性は社長の花嫁となる女性ですよ」
「花嫁と言っても期限付きだ。俺は一生、結婚しないと固く心に誓っている」
「期限付き?」