イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
私は立ち止まり、香港らしさを残そうと連なる看板をスマホで撮影していた。
後から歩いて来た大きめの黒のサングラスを着けた男性に体当たりされ、その隙にスマホを奪われる。
「倭人さん!!」
私は軒先に並んでいた雑貨を見ていた倭人さんに向かって叫んだ。
「どうしたの?菜穂さん」
「あの男にスマホ奪われました・・・」
私は人ごみを縫うように逃げる男を指差した。
「待ってて。俺が取り返すっ!!」
倭人さんが男を追い駆けて行った。
ここで待ってろと言われても、ここは外国。
一人で待つのは心細くて、倭人さんの背中を追った。
「倭人さん!!!」
「菜穂さん…俺を追い駆けて来たの?」
倭人さんは息を切らせながら、額の汗を拭う。
目抜き通りの繁華街からが少しそれてしまった。
「居ました!!?」
サングラスの男性が細い路地から姿を現す。
後から歩いて来た大きめの黒のサングラスを着けた男性に体当たりされ、その隙にスマホを奪われる。
「倭人さん!!」
私は軒先に並んでいた雑貨を見ていた倭人さんに向かって叫んだ。
「どうしたの?菜穂さん」
「あの男にスマホ奪われました・・・」
私は人ごみを縫うように逃げる男を指差した。
「待ってて。俺が取り返すっ!!」
倭人さんが男を追い駆けて行った。
ここで待ってろと言われても、ここは外国。
一人で待つのは心細くて、倭人さんの背中を追った。
「倭人さん!!!」
「菜穂さん…俺を追い駆けて来たの?」
倭人さんは息を切らせながら、額の汗を拭う。
目抜き通りの繁華街からが少しそれてしまった。
「居ました!!?」
サングラスの男性が細い路地から姿を現す。