イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
「倭人さんは素性偽っていますが…本当は伊集院内閣総理大臣の総理秘書官です」
「知ってるわよ。
でも、周防会長の命令では貴方と草壁さん、周防社長の3人を殺すよう命じられているの・・・」
「周防会長って…莉人さんの父親ですか?」
「我々『王龍社』に『インターナショナル香港』を譲り、なお且つ3人の暗殺に成功した暁には9億円くれると言う約束なの。貴方方の身代金も上乗せしているから全部で12億円。手に出来るわ」
「どうして?」
「それは・・・知らないわ」
紅蘭さんは階段を上がり、出入り口の鉄製の扉を開ける。扉の前には、屈強な男性二人組が私達の見張り役として立っていた。
「莉人を・・・当主したいんだな・・・」
「倭人…さん。でも・・・周防会長は悠真さんの叔父さんですよね」
「会長の莉人に…対する溺愛と期待は…異常だ。莉人も苦しんでいる・・・」
「お粥食べますか?」
倭人さんは静かに頷く。
私はお粥をレンゲに掬い、彼の口許に運んだ。
「知ってるわよ。
でも、周防会長の命令では貴方と草壁さん、周防社長の3人を殺すよう命じられているの・・・」
「周防会長って…莉人さんの父親ですか?」
「我々『王龍社』に『インターナショナル香港』を譲り、なお且つ3人の暗殺に成功した暁には9億円くれると言う約束なの。貴方方の身代金も上乗せしているから全部で12億円。手に出来るわ」
「どうして?」
「それは・・・知らないわ」
紅蘭さんは階段を上がり、出入り口の鉄製の扉を開ける。扉の前には、屈強な男性二人組が私達の見張り役として立っていた。
「莉人を・・・当主したいんだな・・・」
「倭人…さん。でも・・・周防会長は悠真さんの叔父さんですよね」
「会長の莉人に…対する溺愛と期待は…異常だ。莉人も苦しんでいる・・・」
「お粥食べますか?」
倭人さんは静かに頷く。
私はお粥をレンゲに掬い、彼の口許に運んだ。