イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
一人で歩けば、きっと迷うだろう。
油麻街自体がそれ程広い街ではないけど、狭い路地が網の目のように張り巡らされ、窮屈そうに色んな店が密集している。
土産店や衣料品店、何の店か分からない雑貨店、広い場所に出れば、路面レストランがあり、大勢の人々で賑わっていた。
俺は必死にヤン警官の後を追い、迷路のような街を彷徨う。
目に付いた路地を入ると飲食街になった。
今までになく、怪しい雰囲気を醸し出す。
一人の胡乱な目つきのチャイナドレスの女性が俺の腕を掴んだ。
店に入れと言っているようだ。
観光客目当てのぼったくりバーかもしれない。
ヤン警官がやんわりと女性の手を解いてくれた。
「すまない」
「俺の馴染みのバーがある。少し休憩しようか?周防社長」
「あ…しかし…来亜のコトが気になる」
「彼なら大丈夫だと思う」
「しかし…」
来亜は俺のボディガードも兼任していた。空手の腕は黒帯。
日本に居れば、危険な目に遭う頻度が少ないが,ここは香港。
来亜なら自分の身は自分で護れるかもしれない。俺は来亜を信じ、ヤン警官の誘いを受けた。
油麻街自体がそれ程広い街ではないけど、狭い路地が網の目のように張り巡らされ、窮屈そうに色んな店が密集している。
土産店や衣料品店、何の店か分からない雑貨店、広い場所に出れば、路面レストランがあり、大勢の人々で賑わっていた。
俺は必死にヤン警官の後を追い、迷路のような街を彷徨う。
目に付いた路地を入ると飲食街になった。
今までになく、怪しい雰囲気を醸し出す。
一人の胡乱な目つきのチャイナドレスの女性が俺の腕を掴んだ。
店に入れと言っているようだ。
観光客目当てのぼったくりバーかもしれない。
ヤン警官がやんわりと女性の手を解いてくれた。
「すまない」
「俺の馴染みのバーがある。少し休憩しようか?周防社長」
「あ…しかし…来亜のコトが気になる」
「彼なら大丈夫だと思う」
「しかし…」
来亜は俺のボディガードも兼任していた。空手の腕は黒帯。
日本に居れば、危険な目に遭う頻度が少ないが,ここは香港。
来亜なら自分の身は自分で護れるかもしれない。俺は来亜を信じ、ヤン警官の誘いを受けた。