イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~

菜穂side~

一人の男性が紅蘭さんと共に私達を監禁している地下室に誰かを運んで来た。


「悠真…さん!?」

男性が運んで来たのは私と同じように眠らされた悠真さんだった。


「これで…3人揃ったわね・・・」

「3億受け取るまでは生かしておいてあげる。今の間に、恋人として最後の時間を過ごすのね」


紅蘭さんは皮肉気に言うと男性が私の目の前に眠る悠真さんを下ろした。


「悠真さん!!?起きて下さい!!」

紅蘭さんは私達に悠真さんを引き渡すと階段を上がり、出て行った。


「起きろ・・・」と痛みを堪えながら倭人さんも悠真さんを起こす。


私達の声で悠真さんは意識を取り戻した。


「あれ?」


悠真さんは眠気を覚ましながら私の顔を見つめる。


「菜・・・穂??」






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