イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
「悠真達を殺すコトも俺の為?バカげている・・・」

莉人さんは渇いた笑いを浮かべ、額に手を当てる。

「この中に同じA型の方は居ませんか?」
一人の看護師が焦った様子で手術室から出て来た。

私と来亜さんは顔を見合わせる。広東語で看護師の言葉が理解出来なかったが、来亜さんが通訳してくれた。

「輸血用の血液が不足しているようです」

「私は0型で」

「俺はB型です」

「俺はA型だ・・・」

「私もA型です」

私達と同じ日本人女性が近寄って来た。


「悠子様・・・」





「この方は誰ですか?」


「悠真様の母親です」


「悠真さんのお母さん!?」


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