イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
俺は菜穂を庇い、銃弾に倒れ、そのまま気を失った。


目を開けると真っ白な世界が瞳に飛び込む。


――――ここは天国?

俺は死んだのか?


「悠真…さん」


菜穂の涙声。


俺の二つの瞳に菜穂の泣き顔が映りこんできた。


「俺・・・生きてるのか?」


「生きていますよ」


「助かったのか?」


「はい・・・」


菜穂は俺の右手を包み込むように両手で握っていた。


「悠真…様」


菜穂の隣には来亜も居た。


「ここは?」


「病院のICUです」

「そうか・・・」


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