イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
「悠真さん、大丈夫ですか?」

「何で・・・」


「何でって・・・悠真さんの命を助けたかったから…血を分けたんだと思います」


「アイツは俺を金で捨てたんだ・・・」


「それは赤字になった料亭経営の立て直しを図る為に…苦渋の選択だったと思います」


「俺に全く会いにも来なかった・・・アイツは俺を亡き者にしたんだ…今更、母親面されても困る…」

胸の激痛に堪えながら母の味方をしようとする菜穂に訴えた。


「それは・・・」


菜穂は反論できず、黙ってしまった。


来亜さんが看護師を連れて来た。


「俺達は外に出ます」


「じゃアイツには会わないと伝えてくれ」


「悠真…様」


「これは命令だ。来亜」


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