イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
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「悠真さん、具合どうですか?」
手術から2週間が過ぎた。
倭人さんは先に退院して、左京警視と共に帰国した。
悠真さんは目まぐるしい回復を見せて一般病棟の個室に移った。
私はホテルと病院を行き来する毎日。
「早く…日本に帰りたい」
「もう少し回復しないと帰国は無理ですよ」
私はクローゼットに持って来た着替えを置く。
「着替え…入れておきますね」
「ありがとう。来亜に言ってるんだけど・・・俺のスマホとパソコン全然持って来てくれないんだ」
「この病院・・・医療機器に影響を及ぼすから、電子機器は禁止ですよ」
「隣の部屋の男性は、ノートパソコン持ち込んで仕事しているぞ」
「それは大変。看護師さんに言って注意をして貰わないと」
「荻副社長に会社のコト、任せているが…でも、心配だ」
カラダが回復した悠真さんの頭の中は仕事の心配で一杯。
「帰国した莉人から連絡はないのか?買収の話はどうなった?菜穂」
莉人さんは、悠真さんの意識の回復を待たずに父親である周防会長の関与を確かめる為、帰国した。
「『インターナショナル香港』は『王龍社』が買収する話で終わりました」
「悠真さん、具合どうですか?」
手術から2週間が過ぎた。
倭人さんは先に退院して、左京警視と共に帰国した。
悠真さんは目まぐるしい回復を見せて一般病棟の個室に移った。
私はホテルと病院を行き来する毎日。
「早く…日本に帰りたい」
「もう少し回復しないと帰国は無理ですよ」
私はクローゼットに持って来た着替えを置く。
「着替え…入れておきますね」
「ありがとう。来亜に言ってるんだけど・・・俺のスマホとパソコン全然持って来てくれないんだ」
「この病院・・・医療機器に影響を及ぼすから、電子機器は禁止ですよ」
「隣の部屋の男性は、ノートパソコン持ち込んで仕事しているぞ」
「それは大変。看護師さんに言って注意をして貰わないと」
「荻副社長に会社のコト、任せているが…でも、心配だ」
カラダが回復した悠真さんの頭の中は仕事の心配で一杯。
「帰国した莉人から連絡はないのか?買収の話はどうなった?菜穂」
莉人さんは、悠真さんの意識の回復を待たずに父親である周防会長の関与を確かめる為、帰国した。
「『インターナショナル香港』は『王龍社』が買収する話で終わりました」