イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
52階に降り立つと玄関はなく、直に部屋へと辿り着いた。
ワンフロア全てが社長の居住スペースとなっていた。
「お帰りなさいませ。社長」
「只今、来亜(ライア)」
社内にコーヒーを持っていくと決まって応対するのが吹雪さんではなく、もう一人の冷たそうな銀色の眼鏡を掛けた秘書。
名前は知らなかったが、来亜さんと言う名前らしい。
「吹雪と来亜は田中さんのご子息たちだ。これから、二人には世話になるし、よ-く覚えておけ」
「田中さんの息子さん??初めまして、芦沢菜穂です」
「君が芦沢の妹だったとは・・・」
「来亜さんは私の兄をご存知なんですか?」
「来亜、余計なコトは言うな!」
周防社長に一喝され、来亜さんは黙って部屋の奥に消えて行った。
「お前はこっちだ」
周防社長が反対方向へと私を引っ張って行く。
ワンフロア全てが社長の居住スペースとなっていた。
「お帰りなさいませ。社長」
「只今、来亜(ライア)」
社内にコーヒーを持っていくと決まって応対するのが吹雪さんではなく、もう一人の冷たそうな銀色の眼鏡を掛けた秘書。
名前は知らなかったが、来亜さんと言う名前らしい。
「吹雪と来亜は田中さんのご子息たちだ。これから、二人には世話になるし、よ-く覚えておけ」
「田中さんの息子さん??初めまして、芦沢菜穂です」
「君が芦沢の妹だったとは・・・」
「来亜さんは私の兄をご存知なんですか?」
「来亜、余計なコトは言うな!」
周防社長に一喝され、来亜さんは黙って部屋の奥に消えて行った。
「お前はこっちだ」
周防社長が反対方向へと私を引っ張って行く。