イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
「おはよう」

リビングに行くと吹雪と菜穂がキッチンに立っていた。


「おはようございます。社長」

吹雪が振り返って俺に挨拶する。

隣に立つ菜穂は俺の方をチラリと見ると再び顔を染めて無視した。


「おいっ!?夫である俺が起きて来た言うのに、挨拶はないのか?菜穂」


「挨拶の前にその恰好はマズいですよ。社長」


俺は自分の恰好を確かめる。いつものボクサーパンツ姿。

「いつもの格好だけど・・・何か問題あるか?」


「問題あります。菜穂様が困っていますよ」


「あ…パジャマ着て来る」

俺は部屋にリターンして、パジャマを着込んだ。

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